【vol.1】歯がなくなったところはどうするの?
歯を失う原因は、虫歯や歯周病等の病気による場合もありますが、不慮の事故が原因で「歯を失う場合」もあります。
「1本くらい歯がなくても問題ない」と思っている方はいませんか?
歯が抜けたまま放置していると、さまざまな悪影響があるため歯を補う治療が必要となります。
歯がなくなったところの治療法は?
歯がなくなった場所に、歯を補う治療法(補綴治療)には、ブリッジ・入れ歯・インプラントがあります。それぞれにデメリット・デメリットがあります。
メリットだけでなく、デメリットも正しく理解し、治療法を選択することが重要となります。
ブリッジ
歯が抜けた部分と隣り合う「両側の歯」を削って支えにし、連結した人工の歯を被せる治療法です。多くの歯を失っている場合には適用となりません。土台となる歯に負担がかかるため、その歯を喪失するリスクを高めてしまいます。
入れ歯
「部分入れ歯」と「総入れ歯」があります。入れ歯は取り外しが可能です。
「部分入れ歯」は、周囲の歯に「クラスプ」という金属のバネをかけて「人工の歯」を固定します。
「総入れ歯」の場合は、固定源がないので粘膜に吸着させて固定します。
インプラント
顎の骨に「人工歯根(インプラント)」を埋めて、「人工歯」を作る治療法です。基本的に、1本の人工歯に対して1本のインプラントを埋入するため、「ブリッジ」や「入れ歯」のように他の歯に負担をかけたり、影響したりすることはありません。
歯が無くなったところを放置すると、どうなる?
歯が抜けたまま放置すると、次のように「審美面」や「機能面」にさまざまな悪影響を及ぼします。
- 見た目が悪くなる
- うまく噛めなくなる
- 歯茎が痩せる
- 発音に影響する場合がある
歯並び・噛み合わせへの影響
歯が抜けたままになっていると、「歯並び」や「噛み合わせ」に影響します。噛み合わせが乱れると、お口の健康だけでなく、全身のバランスにも影響するため注意が必要です。頭痛や肩こりといった不定愁訴、顎関節症とも深く関係します。
歯並び・噛み合わせに影響する主な理由
噛み合う歯が伸びてくる
隣り合う歯が傾く
噛めないことの悪影響
多くの歯を失い「噛めなく」なると、さまざまな影響が懸念されます。
「噛むこと」は、食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、「唾液」の分泌を促進したり、脳に刺激を与えたり、さまざまな働きがあるため、「噛めない」ことの悪影響は多岐にわたります。
何より、好きなものを美味しく食べられることは、「QOL(生活の質)」に大きく影響するでしょう。1本でも歯を失ったら、適切な治療を受けて、さらなる悪影響を防ぐことが大切です。
歯がなくなったら、早めに治療を
歯が抜けたままになっている方、抜歯が必要と言われた方、ぜひ当院へご相談ください。
当院では、抜歯の回避を模索し、やむを得ず抜歯が必要になった場合にも、ご納得いただける「補綴治療」をご提案します。