入れ歯・ブリッジとの比較

天然歯と比較して、インプラントやブリッジ、入れ歯の咀嚼機能（噛む機能）はそれぞれ、インプラントが90％、ブリッジが70％、入れ歯は20％ほどです。
インプラントは天然歯とほとんど変わらない噛み心地だと言えます。

インプラントは人工歯根を顎骨に埋入し、その上に人工歯を装着するため、天然の歯と比べても違和感が少ないです。また、ブリッジも失った歯の両隣を支柱として支えるため、安定感があり、違和感も痛みもほとんどありません。

しかし、入れ歯は大きく厚みもあるため、違和感があったり、中にはえずいたりする方もいらっしゃいます。
また、総入れ歯の場合は、粘膜で支えているため、使用しているうちにズレや痛みを感じる場合が多いです。

インプラントは、天然歯と同じように歯ブラシやフロスなどで清掃できるため、口内を清潔に保ちやすいです。

ブリッジも天然歯と同じように清掃できますが、天然歯とブリッジの間に食べかすが詰まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、虫歯になりやすいという側面があります。

入れ歯は、義歯用のブラシと洗浄剤を使用して清掃する必要があります。
また、毎食後に外して手入れをする必要があります。

インプラントは人工の歯根を顎の骨に埋めこみ、その上に人工歯を被せるため、周囲の歯への影響がありません。
入れ歯も、総入れ歯であれば、粘膜を支えとするため、周囲への影響は小さいです。しかし、部分入れ歯は、健康な歯にクラスプをかけて支柱にするため、支柱となった歯には大きな負担が掛かります。

また、ブリッジも喪失した歯の両脇の歯を大きく削って支柱するため、削られた歯への負担は大きく、場合によっては折れてしまうこともあります。

インプラントの上部構造（人工歯）は周囲の歯に合わせた色・形を選択できるため、自然な仕上がりになります。
ブリッジと入れ歯は保険適用内の治療で行う場合、銀歯になったり金属部品があるため目立ってしまいます。ただし、保険適用外の材質を使えば天然歯に近い義歯ができます。

部分入れ歯は保険の適用に関わらず、金属製のクラスプ（バネ）で固定するため目立ちます。

インプラントは、保険適用外の治療であるため、全額自己負担となります。そのため、他の治療と比べると高額になります。
入れ歯とブリッジは保険適用内の治療であれば、費用を抑えることが可能です。
見た目や機能性にこだわる場合は、入れ歯もブリッジも保険適用外の治療になることがほとんどですので、その分、費用もかかります。

インプラントは顎骨に直接穴をあけて人工歯根を埋入するため、外科処置が必要になります。

入れ歯とブリッジは手術の必要はありません。